写真を整理していたら、懐かしいモトクロッサーの写真がありました。
1970年代のモトクロッサーです。
と言っても2001年全日本モトクロス近畿(奈良)大会の会場に展示されていた車両を撮影した写真で、現役当時の写真ではありませんので、あしからず。
このあたりのマシンを知っていらっしゃる方は、おそらく私と同じ60歳以上でしょう。
ほとんどのマシンが40年以上を経過しているというのに、とても綺麗にレストアされています。
↓手前からヤマハDT1改造、ホンダエルシノア250M、エルシノア125M
↓スズキTM400、ヤマハYZ250、スズキTM125、カワサキKX250
このヤマハYZ250は、世界で初めてモノクロス(1本)サスペンションを採用した市販オートバイ。
このモノクロスサスペンションの登場が、モトクロス界に大旋風を巻き起こしたのでした。
↓こちらは時代が少し新しい2台
スズキRM125、ホンダCR125(?)この時期のモトクロッサーは、リアサスを前方に移動して大きく傾け、サス・ストロークを稼いでいます。
ヤマハが先行したモノ(一本)クロス・サスペンションへの対応策で考えられたメカでしたが、この方法では差が埋まらないので各社リンク式へと発展します。
リンク式リアサス、水冷エンジン、ディスクブレーキとなるのはこの後です。
こうして見ると、技術競争が新しい技術を生む事が良くわかります。
↓こちらはモトクロッサーではなく、市販トレール車(ナンバー付取得可能)
ヤマハDT1、ホンダエルシノア125
このDT1は、私も高校生の頃に乗っていました。
ブログにも書いていますので、興味がある方は探してみてください。
↓こちらの3台はさらにひと時代前のマシン
カワサキF21M、スズキTM250、ヤマハDT1改カワサキがチームカラーにライムグリーンを採用するのは、まだこの後です。
各モデル名は私の推測ですので、正確でない場合はご容赦ください。
これらのマシン達が走っていたのは主に1970年代。
この頃のマシンにはバリバリの手造り感が感じられます。
市販トレール車にキットパーツを組み込んだ手作りモトクロッサーの時代から、ようやくモトクロス専用の市販モデルが各社から発売され、高性能マシンを買ってレースに出場出来るようになって来た時期です。
どれも貴重なバイク遺産ですね。
コレクションされているオーナー様の情熱が伝わって来ます。
そしてこの時期のホンダは、エルシノアのCMに映画俳優でレーサーでもあった「スティーブ・マックイーン」を起用していました。
テレビCMでこのマックイーンの走行シーンが観られたなんて、とても良い(贅沢な)時代でしたよ。
↓せっかくの機会なので、拡大したマックイーンの写真を載せておきます。
これらのマシンを見ていると高校生の頃の気持ちに戻ってしまうので、おかしなものですね(笑)
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